山車の起源

平安時代の京都で奉納されたカキ山が起源とされるが、他にも安土桃山時代の豊臣秀吉の大坂城築城の際に石垣を運んだ乗り物が原型などの諸説がありますが、個人的には、京都が発祥の地であり京都が当時の国の中心・文化の中心ということから、国司が都から派遣された際に、都を懐かしみ京都で行われていた祭りなどを取り入れたのではないかと考えています。その中で、カキ山は材料が木であり簡単に手に入れることが出来、なおかつ大人数で一体感を得られる「奉納」であることから、地域の結束を深めることにもつながり、次第に広がって言ったのではないでしょうか。ただし、この時に広がったのは現在の「太鼓台」とは違うでしょうし、木を櫓状に組み上げたものに「太鼓」を積み担いでいたものと推測します。その原型と思われる形状は、瀬戸内海島嶼部に現在も伝わっています。

c宇摩太鼓蔵